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学芸員海外出張日記:國立臺北教育大學北師美術館(台北)

2017.10.17
10月7日から、来年1月7日まで、台北にある國立臺北教育大學北師美術館で、「日本近代洋画大展」が開かれています。東京藝術大学大学美術館をはじめ、日本各地の国公私立美術館や個人コレクターから、明治以降の日本の油彩画の代表作品を集めた展覧会です。國立臺北教育大學の前身、第二次大戦前の台北師範学校は、静岡出身の画家・石川欽一郎が洋画を教え、日本の近代洋画と台湾の近代美術をつなぐ重要な拠点でした。北師美術館は同大が2012年に創立した新しい展示施設ですが、そんな歴史と由緒のある場所です。

この展覧会にブリヂストン美術館は、黒田清輝《針仕事》、藤島武二《屋島よりの遠望》、坂本繁二郎《帽子を持てる女》、藤田嗣治《インク壺の静物》の4点を貸し出しました。黒田と藤島は、東京美術学校で多くの台湾からの画学生を指導しています。また藤島は1930年代にたびたび台湾を訪れ、その風景と文物に魅せられて多くの作品を残しています。

明治後半から昭和前半までの油彩画と水彩画で日本の「洋画」をたどる本展は、あるいは、かえって日本ではなかなか見られない充実した内容になっているかもしれません。会期中、台北を訪れる方は、国立故宮博物院だけではなく、ぜひ北師美術館にも足をのばして本展をお楽しみください。(T.K)

國立臺北教育大學北師美術館

住所: No. 134, Section 2, Heping East Rd, Da’an District, Taipei City, 106

アクセスマップ
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最初のコーナーに展示された黒田清輝《針仕事》 最初のコーナーに展示された黒田清輝《針仕事》
ひろしま美術館の作品とならんだ藤島武二《屋島よりの遠望》 ひろしま美術館の作品とならんだ藤島武二《屋島よりの遠望》