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学芸員海外出張日記:クイリナーレ宮美術館

2017.10.19
ローマで開催中の「ピカソ、キュビスムと古典主義の間で:1915-1925」展(2017年9月22日〜2018年1月21日)に、当館所蔵のピカソ《腕を組んですわるサルタンバンク》が出品されています。会場は、現在の大統領官邸であるクイリナーレ宮殿の向かいの建物、スクデリーア・デル・クイリナーレ(クイリナーレ宮美術館)です。

日本からの出品はブリヂストン美術館のみですが、パリのピカソ美術館やポンピドゥーセンター、ニューヨークのメトロポリタン美術館、ベルリンのベルクグリュン美術館など世界各地からピカソの名品が多数展示されています。

この展覧会は、ピカソが1917年にディアギレフ率いるバレエ・リュスや詩人のコクトー、音楽家のストラヴィンスキーらとともにイタリア旅行をしてから、ちょうど100年目を記念して開催されました。

ピカソはこのイタリア旅行でバレエ団の踊り子だったオルガと出会い、結婚しました。バレエ団の舞台装飾を手掛け、オルガとの間に息子のパウロも生まれ、ピカソは生涯を通じてもっとも安定した、幸福な時期を過ごしたと言われています。

バレエ団やオルガとの出会いはピカソに大きな影響を与え、画風もそれまでのアヴァンギャルドなキュビスム時代から、「古典主義時代」と呼ばれる優美で伝統的なスタイルへと大胆に転換します。

当館所蔵の《腕を組んですわるサルタンバンク》は、まさにこの古典主義時代に描かれたもので、展覧会における重要作品のひとつとして展示されています。(N.T)

クイリナーレ宮美術館

住所: Via XXIV Maggio 16, Roma

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展示室内作業風景 展示室内作業風景
展示会場外観 展示会場外観
展示室内作業風景 展示室内作業風景
パブロ・ピカソ《腕を組んですわるサルタンバンク》1923年
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